新製品の開発事例
使うカバンで、生き方は変わる。ショコラティエ小山進監修「ショルダーバッグ」
株式会社ChocolaTan(ショコラタン)
2017年10月30日~12月18日(50日間)
50万円
785,600円(157%)
ショコラタンでは、「スーツに似合うチョコレート」をコンセプトに、板チョコをモチーフにした財布や名刺入れ、スマホケースといった小物の企画開発を手掛けている。上質な手触りと色合いが特徴の兵庫県の播州レザーを、当社独自の立体加工技術でリアルな板チョコデザインに仕上げる。本革の柔らかい風合いを残しつつ板チョコのシャープなフォルムを再現したデザインには、遊び心と風格が共存する。ショコラタンの小物は、ビジネスシーンに華を添えるアイテムとして男性を中心と したファンがいる。
今回のプロジェクトは、世界的に有名なパティシエ・ショコラティエの小山進さんとの出会いから始まった。ものづくりへの情熱に溢れる小山さんが、ショコラタンの板チョコデザインを手にしたとき、その妥協しない開発過程と完成度の高さに共感しショルダーバッグのデザイン監修を引き受けてくれた。
小山さんは、ショコラティエとしての魅力だけでなく、斬新なものづくりを手掛けるクリエイターとしても業界を超えた若いビジネスマンを惹きつける。カバンのコンセプトは、「ひとりの人間が、めちゃくちゃ気に入っているというリアル」。万人受けを狙ったデザインではなく、小山さんがこのカバンを毎日使用しながら、自身のライフスタイルや働き方に合うように細部に至るまで設計に改良を繰り返した。小山さんのライフスタイルや、ものづくりへのこだわりを、カバンを通して体感できる。これまでとは違ったファン層に向けてクラウドファンディングのプロジェクトを実施した。
小山さんもこのカバンのプロジェクトをPRしてくれたことで、これまでとは違う層のお客さまにも知ってもらえた。また、早期の支援者には小山さんのサイン入りのかばんをリターンで送るなど、小山さんのファンに向けた特別なリターンを用意した。こうしてクラウドファンディングをきっかけに新たなお客さまと巡り合え、クラウドファンディングのサイト内でも割と高価格帯のプロジェクトではあったが、目標額を達成することができた。
プロジェクトを実施したショコラタンの加茂氏は感想を次のように語る。
新商品開発にクラウドファンディングを利用したことで、支援者数から初回の生産数量を正確に把握することができ、見込み生産による在庫リスクを低減して販売をスタートできた。
予想外の効果として、プロジェクトの実施中、知らない人から「応援しています」とリアルの場で声をかけられたことがある。小山さんの知り合いがクラウドファンディングを通じてショコラタンの事を知ってくれたことを実感した。」
小山さんのファンの人たちが魅力を感じてくれるようなリターンになるよう工夫した。当初は、小山さんの手掛けるチョコレート菓子をリターンに組み合わせたいと検討したが、食品表示や賞味期限などプロジェクトページ上での説明事項が増える。今回は、あくまでもカバンの魅力を伝えるプロジェクトのためリターンには組み込まなかった。これからプロジェクトを検討している人で、食品のリターンを検討する場合には注意してほしい。
支援者からの「応援コメント」に素早く返信するよう心掛けた。また、「活動レポート」を更新するとMakuakeのトップページに反映されるが、計画的にページを運営しないとあっという間にプロジェクト期間が経過してしまう。どのタイミングでどの内容の記事をアップするか、あらかじめスケジュールを立てておくことが大事。開発秘話などの計画的に発信できる記事は、事前に準備しておくことがおすすめ。
今回のクラウドファンディングのために制作した動画は、今後のカバンのプロモーションにも使える。WEBでの情報発信を続けつつ、実店舗でのカバンの取り扱いも目指していきたい。ショコラタンの代表である加茂氏は、「バレンタイン発祥の地である神戸を『チョコレートの街』と呼ばれるようにする」という夢を持つ。世界中のチョコレートやチョコレートデザイン雑貨を集めたセレクトショップ「カカオもの神戸本店」を平成30年4月12日に神戸市中央区の神戸国際会館SOL地下2階にオープンする。
「新店舗ではチョコレートにまつわるさまざまな企画を考案中。実店舗のイベントとクラウドファンディングを融合して、お客さまと共に楽しめる新たなイベントを実施していきたい」と語る。
Makuakeにおいて「バッグ」のプロジェクトは多くあり、その中でどう突出するかが難しかったです。
小山さんのライフスタイルをコンセプトにしたバッグですが、プロジェクト実施者であるショコラタンの魅力や加茂さんの人柄も伝えたかった。プロジェクトで出会った支援者が、その後、ショコラタンのファンになってもらえるようページ構成のバランスを考えました。
Makuakeにおいて「バッグ」のプロジェクトは多くあり、その中でどう突出するかが難しかったです。
小山さんのライフスタイルをコンセプトにしたバッグですが、プロジェクト実施者であるショコラタンの魅力や加茂さんの人柄も伝えたかった。プロジェクトで出会った支援者が、その後、ショコラタンのファンになってもらえるようページ構成のバランスを考えました。
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